もう三月・・・ | 我らFifthRovers

もう三月・・・

国立大学後期等をのぞいて、受験があらかた終わりましたね。
私が受験生だったころからもう3年経ったわけですか・・・時が経つのは早いですなぁ・・・

最近新聞で、「塾に依存する学生」みたいな見出しの記事を良く見ます。それによると、今の中高生(の親)で「勉強は塾で教わるものであり、学校は人格形成の場」と考えている人が多いみたいです。

有名私立中学・高校に通っている学生でもこれは同じで、「私立の一貫校に在学していても、塾通いは今や当たり前」だそうです。私も私立一貫の進学校でしたが、友人のほとんどが塾に行っていました。

私は塾に不信感を抱いています。別に、「学校の勉強をおろそかにするべきではない」とか、「塾では本当の学力は身につかない」とかいった理由ではありません。単純に受験勉強をする上で塾に通うのは効率が悪いと考えています。

学校が終わった後、塾に3時間行くよりも家で3時間問題を解いたほうがよっぽど力になります。結局、受験なんて解いた問題数で決まるのです。

しかし、今の学生は「家では勉強できない」傾向が強く、「塾に通う」という強制力がないと勉強できない。親も、塾に通っている時間=子供の勉強時間 と思っているので、塾に通わせることにで安心するようです。

家で勉強できなくなったのは、学歴社会の崩壊による有名大学入学へのモチベーションの低下等の理由があるでしょうが、その結果、今の学生は昔より勉強が嫌いになっているにもかかわらず、昔よりも非効率的な勉強をしているのではないかと思うのです。

私が高3のとき、塾には一切行きませんでした。そのことをよく周りから「すごいね」とか言われたのですが、私としてはもっとも効率の良い選択をしただけで、そう言われるのは心外でした。高い月謝を払わせて効率の悪い勉強をさせる塾というものを、詐欺じゃないかとさえ思っていたぐらいです。

勉強が嫌いで、でもいい学校に受かりたいを思う大多数の学生の諸君は、塾などに行かず家で詳しい解答の載っている問題集を解くことをおススメします。周りがみな塾に行っているからといって、流されてはいけません。有名塾講師・人気塾講師といった人たちは、解った気にさせるのは上手いですが、解った気になるのとテストで問題が解けるかということは別問題です。

私の理屈でいくと、中学・高校に通うのも受験勉強という点では非効率的ということになりますが、私はその通りだと思っています。中学・高校での一日の授業時間は5時間程度だと思いますが、その時間全て家で問題集を解く時間に当てたら、かなりの力がつくでしょう。ひたすら家で一人で勉強を続けるには相当の精神力が必要なことは確かですが、学習成果と学習時間の比率という意味での効率は、自宅問題集を解くのに勝るものはありません。

一日中家にこもって一人で勉強するのは辛いでしょうが、学校が終わってまで塾で集団授業を受けるのはどうかと思います。幸い日本の受験参考書・問題集は解答が異様に詳しいものが多くあり、独習可能な恵まれた環境にあります。


塾には魔法のような効果はありません。騙されないように・・・